今回は、No.14「明治屋京橋ビル」、No.33「鶴舞公園」、No.27「日本橋野村ビル旧館」で触れました「大阪」での建築を見ていきましょう。3件とも堺筋沿いです。
まずは、「堺筋本町」駅が最寄りの「風蘭ビルディング(旧明治屋南本町ビル):中央区南本町2丁目(設計:曾禰達蔵)1924(大正13)年築」です。1階にコンビニが入り、各階のテナントも様々で、袖看板が目立つところが東京・京橋のビルと趣が少し異なります。
次に「日本橋」、「難波」駅が最寄りの「高島屋東別館(旧松坂屋大阪店):浪速区日本橋3丁目(設計:鈴木禎次)1928(昭和3)年築」です。1階の連続したアールが目を引くアールデコの外観デザインです。エレベータホールを見学しそびれましたが、中々のもののようです。難波駅の「南海ビルディング(高島屋大阪店)1930(昭和5)年築」の設計は、大阪の建築家である久野節(くのみさお)です。
最後に「北浜」駅が最寄りの「高麗橋野村ビルディング:中央区高麗橋2丁目(設計:安井武雄)1927(昭和2)年築」です。上階のシルエットがどことなく東京・日本橋のビルと似たものを感じます。No.13の三井住友銀行大阪中央支店の目の前です。
北浜駅と堺筋本町駅の間には、アールデコ調といわれる「生駒ビルディング(旧生駒時計店):中央区平野町2丁目(宗建築事務所、大倉三郎ほか)1930(昭和5)年築」などもあります。
日本橋駅近くには、「日本橋の家:中央区日本橋2丁目(設計:安藤忠雄)1994(平成6)年築」などもあり、近代から現代建築まで、堺筋沿いは見どころ満載です。