今回も「村野藤吾」設計の建築を見ていきましょう。大阪・船場の「輸出繊維会館」(大阪市中央区備後町)です。
外観はご覧のとおり、装飾をそぎ落としたシンプルな白い建物です。エントランスからエレベーターホールにかけての壁面は、逆にカラフルなタイルで飾られています。前回(No.30)の東京・日本橋の近三ビルと作風に近いものがあります。
1960(昭和35)年築ですので、これまで見てきた建物と比べるとだいぶ新しいですが、それでも築後60年以上経っています。
村野藤吾は、表現建築家といわれているようで、モダニズムとも違う作風のようです。