今回は第3世代の建築家「内藤多仲(ないとうたちゅう)」設計の建築を見ていきましょう。名古屋市中区錦3丁目、「栄」駅および「久屋大通」駅の間に建つ「中部電力MIRAI TOWER(旧名古屋テレビ塔)」です。
ここも愛知県不動産コンサルティング協議会・理事会の際に寄り道です。No.28でも触れましたが、「内藤多仲」は日本の「構造設計」の父と呼ばれる設計者で、日本中のタワーの設計を手掛けてきた方であり、さらにタワー以外の様々な建物の構造を作り上げてきた方でもあります。
タワーでは、大分県別府市の別府タワー(旧別府テレビ塔)、大阪市ミナミの通天閣、東京・芝の東京タワー等々、錚々たるものばかりです。建物構造に関しても、RC造(ラーメン構造)の補強に「耐震壁」を提案するなどして、数々の名建築の構造設計を手掛けてきたそうです。
都営大江戸線「若松河田」駅近くに、当人と「木子七郎」設計の「早稲田大学内藤多仲博士記念館(耐震資料館旧内藤博士自邸):大正15年築」(新宿区若松町)があるそうです。