今回は第3世代といわれる建築家、「安井武雄(やすいたけお)」設計の建築を見ていきましょう。御堂筋に面し「淀屋橋」と「本町」の中間にある「大阪瓦斯ビルディング」(大阪市中央区平野町)です。
水平ラインが特徴的で、建物コーナーの曲面処理とともに印象的な美しいビルです。窓間の白い壁に細い柱が縦のラインを作っています。この柱は付け柱でデザインらしいです。
これまで見てきた歴史様式の建物とはデザインが明らかに違うかと思います。それでも1933(昭和8)年築です。よく見ると、建物北側(写真右側)のデザインが異なります。戦後の増築だそうです。
近くに安井武雄の設計による建物として、「淀屋橋」が最寄りの「大阪倶楽部」(中央区今橋4丁目)があります。大正時代の社交倶楽部だそうです。斜め前には、「今橋ビルヂング(旧大阪市中央消防署今橋出張所)(設計者不詳)」があります。イタリアン料理「ダル・ポンピエーレ」が入っています。大阪出張で何度か使っていたビジネスホテル(旧ユニゾ)がほど近く、仕事後に撮影した為、いずれも夜景だけでした。
(なお、先日寄る機会がありましたので、昼の写真も追加します。)