今回からは、辰野金吾と同じく工部大学校第1期卒業生の、「片山東熊(かたやまとうくま)」設計の建築を見ていきましょう。
片山東熊は、フランス派の宮廷建築を得意とした建築家のため、壮麗で優美な建築を手掛けています。その最たるものが東宮御所として誕生した現在の迎賓館でしょう。ネオ・バロック様式の西洋宮殿ですが、時の天皇・明治天皇に「贅沢すぎる」といわれたとか。本人は大変なショックを受けたといわれています。
四ツ谷駅を背にして、正面に見えるのが正門で、芝生に松の木を左右に見ながら前庭を進み、途中にある中門を抜けると石畳となり、建物の前に出ます。実際に入るときは、西門(建物の横部分)からですが。建物の反対側に廻ると主庭が広がり、建物正面に大きな噴水があります。建物と共に国宝です。
外観も壮麗ですが、撮影禁止の建物内部はさらに壮麗で優美です。確かに贅沢な建物ですが、国賓を招く建物としてはありかと思います。お時間があるときに、是非一度ご見学ください。




















