今回は「谷口吉郎(たにぐちよしろう)」設計の建築を見ていきましょう。都営三田線「日比谷」または東京メトロ有楽町線「有楽町」が最寄り駅で、東京都千代田区丸の内3丁目の「国際ビルヂング_帝国劇場:1966(昭和41)年築」です。
皇居のお堀端にあり、No.22「明治生命館」は隣の隣の街区です。
劇場は東宝、オフィスは三菱地所の合同による建築で、設計も劇場は阿部事務所、オフィスは三菱地所、外観と劇場の内装を谷口吉郎が担っています。ここの色使いも赤褐色系と黒色系にシルバーを入れて周囲の建物とは違った印象の配色です。
三菱地所の発表によると、帝国劇場とともに再開発をするようで、2025(令和7)年をめどに一時休館をするらしいです。
同ビルには出光美術館も入っており、以前唐津焼の展示会の折に見学に行きました。
当日は、チケットがないので劇場内に入れませんでしたが、入り口周辺など若い女性(30才台位?)であふれていたので、何の公演かと案内版をみてみると堂本光一君が出演予定の公演でした。
出身は「金沢」の谷口吉郎ですが、東京工業大学で教鞭をとり、同大に関連の建物も設計しています。また、「東京国立近代美術館」(竹橋:北の丸公園)、「東京国立博物館東洋館」(上野公園)などの設計で知られていますが、学生時代、工場建築を研究しており、「秩父セメント第2工場」の設計でも知られているようです。