今回は「吉阪隆正(よしざかたかまさ)」設計の建築を見ていきましょう。東京メトロ丸ノ内線、JR中央線「御茶ノ水」または「水道橋」が最寄り駅で、東京都千代田区神田駿河台の「アテネ・フランセ:1962(昭和37)年築」です。
水道橋駅からのアプローチの方が若干近いのですが、やや昇りがきつく、御茶ノ水駅からの方が高低差は少ないです。JR中央線の南側線路沿いの道からちょっと南に入ったところにあります。
建物はご覧の通り、色使いが奇抜というか、あまりお目にかからない配色ですが、如何でしょうか。
吉阪隆正は、幼少期からスイスなどで育ち、大学で教鞭をとりつつ、一時ル・コルビュジエの事務所で働くなど、欧州にゆかりの深い建築家です。この色使いは、その影響があるのでしょうか。
建築を学ぶ学生にはよく知られていると聞く東京都八王子市下柚木(野猿街道の野猿峠付近と言った方が通りが良いでしょうか)の大学セミナーハウスの設計者です。ピラミッドを逆さにしたような、四角錐(方錐)の尖がった部分を地中に突き刺したような形の建物です。